アメリカの影響

戦後、アメリカの軍政下におかれた沖縄では、食文化においてもアメリカの影響を受けるようになった。

まず、戦争直後の食糧不足の状況下で米軍の軍用食料から供出された豚肉の缶詰、ポークランチョンミートが一般に普及し、現在でもスパムをはじめ、輸入物だけではなく県産品も製造されるなど、大量に消費されるようになった。

ビーフステーキ、ハンバーガー、ピザといったアメリカ風の料理も早くから普及し、1963年にはハンバーガーチェーン店のA&Wが進出した。

これは、マクドナルドの日本進出より8年早い。

こういったアメリカ文化の影響は、それまでの食生活に少なからず影響を与え、既存の料理と融合したタコライスやポークたまごといった新しい料理を生み出した。

長寿食としての沖縄料理

沖縄県民は平均寿命が高いことで知られているが、これは現在既に高齢者となっている70代以上の年齢層が平均を上げているもので、アメリカ式食生活が普及し出した後に生まれた50代以下の平均余命を調べてみると、全国各県の平均と比べても中盤程度と、それ以上の年代に比べ明らかな低下が見られている。

同様の例が、沖縄県から世界各地、特にハワイや南北アメリカ大陸など牛肉食文化の地域への移民の間に見られ、沖縄系移民の生活習慣病発症率が、その土地の平均よりむしろ高めである事が多い。

これらの統計からも、旧来の沖縄料理が長寿食として計り知れない影響力を持つ、琉球方言での名の通り「ぬちぐすい」(命の薬)であることがわかる。

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