豚肉料理

沖縄料理の主眼とされるのは、豚肉を利用した料理である。

中華料理同様に、沖縄料理ではブタを利用した料理が特に発達しており、「ひづめと鳴き声以外は全部食べる」と言われるほど、一頭の豚を文字通り頭から足先まで料理に使用する。

中でも有名なのは豚の角煮であるラフテーやあばら骨の部分を煮込んだソーキであるが、耳の部分を切り取り、毛を剃ってその軟骨部分を食べるミミガーや、同様に頭の皮を利用したチラガーなども有名である。

基本的に、豚肉を料理する際にはよく煮込んで、また料理によってはゆでこぼしてから用いる。

このため、余分な脂肪が抜け出て健康的な料理になると言われている。

例えば、豚足の部分を、毛を処理してから醤油やみりんでじっくりと煮込んだティビチ(テビチ)は、脂分が抜け出てコラーゲンが豊富に残留しているため、肌の美容に良いとされている。

また、内臓は中身と呼ばれ、イリチーと呼ばれる炒め煮にされるほか、様々な内臓をコンニャクやコンブとともに入れた中身汁と呼ばれる吸い物などに利用されている。

豚肉のかたまりを塩漬けにしたスーチカー、甘い味噌と脂身を合わせて作るあんだんすー(油味噌)などの保存性のある加工品にしたり、血液も固まりの状態をイリチーにしたチーイリチーとして食べるなど、沖縄における豚肉料理のバリエーションは非常に多彩である。